命日
2006年 1月29日
父が 旅たった
前日の夜
私は
一人で 付き添った
母にも 兄にも 息子にも 帰ってもらった
意識の無い 父と 二人
私は ようやく
身をよじりながら
吠えるように
泣いた
駐車場で タバコ くわえ
空 見れば
群青の中に 静かにひかる 月
ああ
貴方の子で 良かったと
また 貴方の子に なりたいと
貴方は 私の 誇りだと
間もなく 消える 父に 伝える
1月29日
大好きな 父の 命日が やって来る
元気かい
寂しくないかい
私が 見えるかい
どうなんだよ 父ちゃん
バンコクより