十六夜 🌖
貴方に 手紙を 書こうと 思います
でも
住所が 分かりません
貴方の 声が 聞きたいと 思います
でも
番号が 変わっています
貴方も私も
あの頃の まま
押し花のよう 残せれば
わずかな 慰めに なる気が 致します
答えの出せない
愚かな 恋は
十六夜 の 月に 似て
ためらいだけ が
夜に 流れます
堂々巡り の
哀れな 恋 は
十六夜 の 月に 似て
切なさだけ が
この身に 響きます
貴方 を 想って 泣いた夜も
今は 彼方に 漂う 月の 様
小さく 笑って 見上げれば
かすかに 心 痛みます
嗚呼
貴方 は 元気 で しょうか
【4月12日 十六夜】
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