プリン です✨

日々の感じた事 困った事 思った事を ツラツラと書いて居りまする
バンコク情報 さほど 御座いません
お許しあれ

殺したい と 思った 人 3️⃣




結局 私は 東京を 2年5ヶ月で 離れた


真也君 と 大学生の彼 が 交わした会話


そして 稔君 の 事


フラフラ と 遊び呆けている 自分


全ての事が グルグルと回っていた


何故か 自分が 駄目になるような 気がした




山形に 戻ると 裕次君にだけ 電話を する


その 自分の行動で


その おもいがけない 自分の行動で


いかに 彼が 大きな存在に なっていたか を 私は知った





山形で 私は ガス充填所 の 事務員なった


その 会社は 蔵王の 麓にあり


のどかな 風景に 囲まれていた




ある日 会社に 電話が来た


裕次君から 電話が 来て


次の 日曜日に 帰って来ると 言う


「休み取れたんだ」


と 私は 嬉しい声に なる



「違うよ 俺も 戻るんだよ」


裕次君 可笑しそうに 言う


私が 黙っているから


「聞いてる?」と 裕次君



「うん 聞いてる 会社辞めて 戻って来るんだね」


私は 涙声に なる



「泣くな バカ」裕次君 笑いながら 言う



私 泣きながら


「うん 」と 返事する






裕次君の 実家は 土建業を やっていた


彼は そこで 働いた



地元には 仲の良い 友達が いて


男同士で 飲み歩く


楽しくて 仕方ないようだった





ある日


私は 連絡も 取らず


随分 遅い時間に


裕次君の 家を 訪ねた


ただ 逢いたくて


裕次君 の 家 に タクシーで 向かった



鍵は もっていた


玄関に 入ると


脱ぎ散らかされた 彼の 靴 と 隣に 女性の靴




とりあえず 私は 2人が 寝ているであろう 部屋を 通り過ぎ


台所で 椅子に 腰掛け タバコを 吸った


タバコを 吸いながら


さて どうするか と 考える


ドアを そっと 開け のぞいて見る


駄目だ 完全に アイツは 酔っぱらっている


話にならない


ドアを 閉め また 考える




決める




ドアを開け ひとつの布団で 寝ている 彼女の 肩を 叩く


彼女 ウーーーーン と 目を覚まし


そして


驚いて 私を 見る


私は 手で こっちに来てと 合図する




台所で 向かい合って 座る


「 私 プリンと 言います 裕次と 付き合っていると 思っていましたが


貴女と 彼が お互い 本気ならば 仕方がないので 諦めます


本当は 彼を 起こして 話をするべきですけど 酔っていますから


で 貴女の 気持ちは どうなのですか」



静かに 話せた と 思う



「あの プリンさんの事は 聞いています 」


と 彼女 慌てた様に 言う


「 で どうなんですか」と 再び 尋ねる


「ですから 私は 裕次さんと 結婚しようとか 全然 考えていません」


「なら 申し訳ないけど この家 部屋 ありますよね 布団も あります


窮屈なおもい して ひとつの布団に 寝る事は 無いんじゃないですか」



意地の悪い 私が 表に出てくる



「すみません。。。」消える様な声で 彼女が 言う



その 姿を 見て 私は 敵にもならずか と どこかで ミクダス



「いいえ もう寝て下さい 急に ごめんなさいね」


裕次君が寝ている部屋を 手で 示し 言った




タクシー 使って 帰るのも 馬鹿馬鹿しく


私は 何時も 彼が 寝ている 2階に 上がる


敷かれたままの 布団に 横になり


目を閉じるが


眠れない


眠れない




暫くすると 階段を 上がって 来る音がする


裕次君 黙って 私の横に 滑り込み


手を回し 直ぐ 寝る



多分 トイレにでも 起き


玄関の 私の靴に 気が付いたのだろう





朝方 平和に グッスリと 寝ている 彼を 起こさないよう


静かに 私は 帰る


バスに乗って 私は 帰る






2日後


仕事が 終わり 会社を 出ると


道路に トラックが 止まっていた




悪びれる様子 も 無く


裕次君 手を振る


黙って 助手席に 乗り込む



大きな ハンドル を 回しながら


「悪かったずぅ〜 ほだい 怒んなってばよ〜」


笑って 肘で 私をつつく


繰り返し 繰り返し


裕次君 私を つつく




本当に 能天気な 男 だと 思い


私は 笑ってしまう


能天気な 男だから 好きになったのだ


彼の 何も考えない 能天気さを


私は 愛していた






夕暮れ時


トラックは 走る


笑い声 乗せ トラックは 走る





秋が 終わろうと していた










つづく






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